2018年3月22日木曜日

【団体総合優勝は大成建設】10社から130人が参加し熱戦

 第43回建設業スキー大会(主催・建設業スキー大会、後援・日刊建設工業新聞社)が3~4日の2日間、長野県小諸市の「アサマ2000パーク」で行われた。

 10社から約130人の選手が参加した。団体総合は2年ぶりに大成建設が優勝。個人女子は竹中工務店の梅野諭子選手が7年ぶりの栄冠を手にした。個人男子は大成建設の黒羽秀之介選手が2度目の4連覇を果たした。

 アサマ2000パークでの大会は5回連続。本戦は快晴となった4日に全長800メートル、斜度が最大24度、平均14度のパノラマコースで行われた。1984年サラエボ冬季五輪日本代表の岩谷高峰氏がゲスト参加し、コースをセッティングするなど大会を盛り上げた。3日の開会式では、個人優勝の梅野、黒羽両選手が選手宣誓した。

 個人戦は2本の合計タイムを競った。黒羽選手は1本目、2本目とも41秒台の好タイムで滑走。「岩谷さんの素晴らしいセットでレベルの高い滑りやすいコースだった」と振り返った。

 梅野選手は2本目に女子で最速の46・24秒を記録し、2位以下と差をつけた。「1本目にミスし、2本目は楽しんで滑ることを心掛けた」と心境を明かした。

 団体は、得点対象者のタイムに応じた得点の合計で順位が決まる。女子は竹中工務店、鹿島、長谷工コーポレーション、男子は大成建設、鹿島、竹中工務店の順となった。

 男子のリードを生かし、大成建設が男女の得点を合わせた総合で1位を勝ち取った。チームを率いた田口典生大成建設山とスキーの会会長は、「みんなの実力が発揮できたのではないか。来年も頑張りたい」と早くも連覇への意欲を示した。

 本戦の幹事は、安藤ハザマと戸田建設が担当した。閉会式で金井英明大会会長(安藤ハザマ)は「ご協力いただいた皆さんに感謝する」と謝辞を述べた。

 岩谷氏は「2日間とも素晴らしい天候。気温が上がったにもかかわらず、最後の人まで良いコースで滑ることができたのは、日ごろの整備のおかげ」とスキー場のスタッフに敬意を表した上で、「これからの季節は滑る機会が少なくなると思うが、時間を見つけてトレーニングし、さらなるレベルアップにつなげてほしい」と選手にエールを送った。

 大会は、スキーブランドのグループ・ロシニョール(東京都台東区)とICI石井スポーツ(同新宿区)、アサマ2000パーク高峰マウンテンロッジ(長野県小諸市)が特別協賛した。岩谷氏は選手の家族も参加した前夜祭や表彰式、閉会式にも出席。メダルや賞品を贈呈したり、子どもたちとゲームに興じたりするなど交流を深めた。

 あさま2000パークの小平忠夫総支配人は、「4月に新しいホテルの新築工事が始まり、来年秋に竣工する予定だ。ゲレンデも第3リフトを200メートル延長する計画で、パノラマコースが150メートルほど長くなる。ぜひ利用してほしい」と呼び掛けた。次回大会の幹事は、今回特別戦の幹事を務めた長谷工コーポレーションと三機工業が務める。

□個人男子優勝・黒羽選手□
「今大会で参加は10回目となりました。最初に4連覇した後、2回優勝を逃し、また4連覇することができました。来年は5連覇を目指します」
□個人女子優勝・梅野選手□
「今大会には例年トップの選手が出場していないこともありましたが、1位になれて素直にうれしいです。1年1年が勝負です」

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