第43回建設業スキー大会(主催・建設業スキー大会、後援・日刊建設工業新聞社)が3~4日の2日間、長野県小諸市の「アサマ2000パーク」で行われた。
10社から約130人の選手が参加した。団体総合は2年ぶりに大成建設が優勝。個人女子は竹中工務店の梅野諭子選手が7年ぶりの栄冠を手にした。個人男子は大成建設の黒羽秀之介選手が2度目の4連覇を果たした。
アサマ2000パークでの大会は5回連続。本戦は快晴となった4日に全長800メートル、斜度が最大24度、平均14度のパノラマコースで行われた。1984年サラエボ冬季五輪日本代表の岩谷高峰氏がゲスト参加し、コースをセッティングするなど大会を盛り上げた。3日の開会式では、個人優勝の梅野、黒羽両選手が選手宣誓した。
個人戦は2本の合計タイムを競った。黒羽選手は1本目、2本目とも41秒台の好タイムで滑走。「岩谷さんの素晴らしいセットでレベルの高い滑りやすいコースだった」と振り返った。
梅野選手は2本目に女子で最速の46・24秒を記録し、2位以下と差をつけた。「1本目にミスし、2本目は楽しんで滑ることを心掛けた」と心境を明かした。
団体は、得点対象者のタイムに応じた得点の合計で順位が決まる。女子は竹中工務店、鹿島、長谷工コーポレーション、男子は大成建設、鹿島、竹中工務店の順となった。
男子のリードを生かし、大成建設が男女の得点を合わせた総合で1位を勝ち取った。チームを率いた田口典生大成建設山とスキーの会会長は、「みんなの実力が発揮できたのではないか。来年も頑張りたい」と早くも連覇への意欲を示した。
本戦の幹事は、安藤ハザマと戸田建設が担当した。閉会式で金井英明大会会長(安藤ハザマ)は「ご協力いただいた皆さんに感謝する」と謝辞を述べた。
岩谷氏は「2日間とも素晴らしい天候。気温が上がったにもかかわらず、最後の人まで良いコースで滑ることができたのは、日ごろの整備のおかげ」とスキー場のスタッフに敬意を表した上で、「これからの季節は滑る機会が少なくなると思うが、時間を見つけてトレーニングし、さらなるレベルアップにつなげてほしい」と選手にエールを送った。
大会は、スキーブランドのグループ・ロシニョール(東京都台東区)とICI石井スポーツ(同新宿区)、アサマ2000パーク高峰マウンテンロッジ(長野県小諸市)が特別協賛した。岩谷氏は選手の家族も参加した前夜祭や表彰式、閉会式にも出席。メダルや賞品を贈呈したり、子どもたちとゲームに興じたりするなど交流を深めた。
あさま2000パークの小平忠夫総支配人は、「4月に新しいホテルの新築工事が始まり、来年秋に竣工する予定だ。ゲレンデも第3リフトを200メートル延長する計画で、パノラマコースが150メートルほど長くなる。ぜひ利用してほしい」と呼び掛けた。次回大会の幹事は、今回特別戦の幹事を務めた長谷工コーポレーションと三機工業が務める。
2018年3月22日木曜日
【団体総合優勝は大成建設】10社から130人が参加し熱戦
□個人男子優勝・黒羽選手□
「今大会で参加は10回目となりました。最初に4連覇した後、2回優勝を逃し、また4連覇することができました。来年は5連覇を目指します」
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