2018年3月16日金曜日

【2022年9月完成めざす】成田空港、A滑走路北側に誘導路整備へ

成田国際空港会社は、成田空港(千葉県成田市)のA滑走路北側に誘導路(ホールディングベイ)を整備する。

 1時間当たりの空港処理能力(時間値)が向上した後の空港施設を効率的、円滑に運用する対策の一環。誘導路整備に伴う既存施設の移転先を確保するため、空港の敷地範囲を拡大する。

 空港の変更許可を国土交通相に15日付で申請しており、順調に進めば今夏をめどに許可が下りる見通し。22年9月末の完工を目指している。

 20年開催の東京五輪や首都圏の国際競争力強化、インバウンド(訪日外国人旅行者)の増加などに対応するため、成田空港会社は同年の夏ダイヤまでに時間値を現行の68回から72回に増やす。発着枠拡大に向けた機能強化に当たり、高速離脱誘導路の再編・整備などが進む。

 A滑走路北側の誘導路(新設部分の総延長約560メートル)は、離陸機が待機するための滑走路端部に整備され、飛行機の離陸順の入れ替えなどに用いる。

 誘導路帯の整備に伴い、GSE(空港用地上支援機器)置き場など既存施設の移転先を確保するため、誘導路周辺の空港敷地の範囲を約26ヘクタール拡大する。誘導路関連の総事業費は非公表。関連工事の発注手続きについては、変更許可の審査期間中に並行して進める。誘導路の本体工事には1年半後をめどに着手したい考えだ。

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