2018年3月28日水曜日

【スポーツ施設や観光果樹園など整備へ】仙台市、移転跡地5地区利活用で事業候補者に8者選定

仙台市は27日、東日本大震災で集団移転した跡地(5地区、43・5ヘクタール)を対象にした土地利活用の事業者募集で、8者を事業候補者に選定したと発表した。

 4地区の約34ヘクタールに体験型観光果樹園や畑、サッカー場などスポーツ・レクリエーション施設、ドッグラン場などが計画され、今後、覚書を締結した後、具体的な事業内容などを定めた協定を結ぶ。土地は一定期間貸し付ける。

 市が新たな魅力の場を創出しようと、5地区29区画の事業者を募集。13事業者から全地区(20区画)に応募があり、外部の専門家を含めた選定委員会が8事業者(11区画)を事業候補者に決めた。

 荒浜地区には仙台ターミナルビルが11ヘクタールに多世代が交流できる体験型の観光果樹園を計画し、仙台スポーツネットワークは三つの区画(19・5ヘクタール)にサッカーや野球、キャンプなどが楽しめるスポーツとレクリエーション施設を提案。ほかにも農業と食の体験学習やクロマツの育成など3事業が計画されている。

 南蒲生地区には橋本建機がドッグラン場(1区画0・8ヘクタール)を計画し、新浜地区にはカントリーパーク新浜がビオトープ(1区画0・8ヘクタール)、井土地区は農事組合法人井土生産組合が地元特産品としてブランド化を進めている「仙台井土ネギ」の安定供給に向けて畑(1区画0・6ヘクタール)の整備を提案した。

 市が土地の造成工事を行うが、造成が不要な場合は18年度から利用できる見通し。落選した応募者と他区画での事業実施を確認するほか、空き区画が出れば18年度に再募集する。

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