2018年3月28日水曜日

【開発規模は総延べ7・9万㎡】旧大名小跡地活用(中央区)、優先交渉権者に積水ハウスグループ

 福岡市は、都心部の天神地区に隣接する小学校跡地に定期借地権を設定し民間事業者に貸し付ける「旧大名小学校跡地活用事業」の公募型プロポーザルで、優先交渉権者に積水ハウスを代表企業とするグループを選定した。

 24階建てのホテル・オフィス棟や18階建てのコミュニティー棟などで構成し、容積対象面積は7万9392平方メートル。22年12月ごろの全体開業を予定している。9月ごろに契約を締結する。

 対象地は中央区大名2の165の1ほか(敷地面積1万1821平方メートル)。 積水ハウスグループの代表企業以外の構成員は▽西日本鉄道▽三菱地所▽西部ガス▽西日本新聞社▽福岡商事▽久米設計▽醇建築まちづくり研究所▽鴻池組▽積和建設九州▽西鉄ビルマネージメント▽積和管理九州。

 同グループの提案によると事業期間は70年間。校区行事などに活用できる約3000平方メートルの広場を囲む形で施設を配置する。オフィス・ホテル棟に設けるホテルは客室数147室、客室面積はすべて50平方メートル以上。オフィスはワンフロア最大貸し付け面積約2500平方メートルを予定。

 コミュニティー棟には1階に公共施設の公民館・老人いこいの家、多目的空間を配置。2階に定員50人の保育施設、2~3階にシェアオフィスなどの創業支援・人材育成施設、4階以上に共同住宅を設ける。このほか、イベントホールや立体駐車場、公共施設の消防分団車庫も設ける。

 プロポーザルには3グループが提案書を提出。積水ハウスグループの提案は価格評価以外の全体計画、施設計画、維持管理運営計画でいずれも他の2グループを上回る評価だった。提案地代から提案公共施設賃料(いずれも年額)を引いた提案価格は5億8577万1000円。

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