フジタ首都圏土木支店は、3日と10日の2日間、埼玉県春日部市で施工している「H28外郭放水路第3工区トンネル覆工工事」(発注・国土交通省関東地方整備局)の作業所見学会を実施した。
工事に対する近隣住民の理解促進や外郭放水路の役割を伝えることが目的。3日は埼玉県立庄和高校の生徒ら15人、10日には春日部市立南桜井小学校の3~5年生ら26人が参加した。
同工事は、首都圏外郭放水路のシールドトンネルの恒久的な使用を目的に、1次覆工の内側に場所打ちコンクリートによる2次覆工を施すプロジェクト。降雨量の少ない冬季から春季にかけてコンクリートを打設している。
見学会では小林聖忠所長が工事概要を説明した後、専用エレベーターを使い地下50メートルにある坑内の作業箇所へ移動。ホッパーによる資材搬入や、敷設された軌道レールでの資材運搬などを見た後、鋼製型枠(セントル)や補強鉄筋の組み立て状況、覆工完了部分を順に見学した。
補強鉄筋の組み立ての見学では鉄筋を結束線で結ぶ作業を体験。小学生たちは、ハッカーと呼ばれる工具を手にして、専門工事の担当者らに教わりながら結束作業を行った。小林所長は「皆さんに手伝ってもらったことが、この地域を水害から守ってくれることになる」と話した。
見学終了後、小学生からは「資材を工事場所まで運ぶのに何分くらいかかるのか」や「1日どれくらいの人が働いているのか」といった質問が寄せられた。
0 comments :
コメントを投稿