エクストラドーズド構造を採用した生野大橋 |
神戸JCT(神戸市北区)の工事では、中国自動車道と山陽自動車道を連絡する既存のJCTに新名神を接続。新名神本線は中国道の下をくぐり、山陽道に接続する構造となる。立体交差部では、盛り土構造の中国道の下を掘削して橋梁構造とする必要があり、走行車両に細心の注意を払いながら工事を進めた。
武庫川をまたぐ橋長約442メートルの新名神武庫川橋は、上部工の軽量化・高耐久化を目指し、橋梁側面部にチョウが羽を開いたような形状の薄型パネル(バタフライウェブ)を採用。エクストラドーズド構造との組み合わせは世界初となる。
西側にある生野大橋(橋長606メートル)は、交差するJR福知山線との交角が約15度と非常に小さく、両側の橋脚に主塔を設けて上部構造を支持するエクストラドーズド構造を採用。支間の長大化(最大支間長188メートル)により、交差する鉄道への影響をなくした。
橋梁側面にバタフライウェブを採用した武庫川橋 |
今回の開通により 昨年12月10日に開通した高槻JCT・IC~川西IC間26・2キロを合わせ、高槻~神戸間約43キロが全線供用を迎える。名神高速や中国道とのダブルネットワークが形成され、宝塚トンネル付近をはじめとする渋滞緩和や、周辺地域の開発促進、地域産業・観光の活性化、災害発生時のリダンダンシー(多重性)の確保などが期待される。
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