2018年3月13日火曜日

【渋滞緩和効果などに期待】新名神・川西IC~神戸JCT区間、3月18日開通

エクストラドーズド構造を採用した生野大橋
新名神高速道路の「川西インターチェンジ(IC)~神戸ジャンクション(JCT)区間」(延長16・9キロ)が18日に開通する。

 神戸JCT(神戸市北区)の工事では、中国自動車道と山陽自動車道を連絡する既存のJCTに新名神を接続。新名神本線は中国道の下をくぐり、山陽道に接続する構造となる。立体交差部では、盛り土構造の中国道の下を掘削して橋梁構造とする必要があり、走行車両に細心の注意を払いながら工事を進めた。

 武庫川をまたぐ橋長約442メートルの新名神武庫川橋は、上部工の軽量化・高耐久化を目指し、橋梁側面部にチョウが羽を開いたような形状の薄型パネル(バタフライウェブ)を採用。エクストラドーズド構造との組み合わせは世界初となる。

 西側にある生野大橋(橋長606メートル)は、交差するJR福知山線との交角が約15度と非常に小さく、両側の橋脚に主塔を設けて上部構造を支持するエクストラドーズド構造を採用。支間の長大化(最大支間長188メートル)により、交差する鉄道への影響をなくした。
橋梁側面にバタフライウェブを採用した武庫川橋
宝塚北SAは、上下線集約型施設で、スマートICも併設。宝塚市中心部「花のみち」周辺の南欧風景観をイメージした「宝塚モダン」を取り入れた外観が大きな特徴だ。西日本最大の店舗棟面積(3486平方メートル)と西日本最大級の駐車台数を誇る。

 今回の開通により 昨年12月10日に開通した高槻JCT・IC~川西IC間26・2キロを合わせ、高槻~神戸間約43キロが全線供用を迎える。名神高速や中国道とのダブルネットワークが形成され、宝塚トンネル付近をはじめとする渋滞緩和や、周辺地域の開発促進、地域産業・観光の活性化、災害発生時のリダンダンシー(多重性)の確保などが期待される。

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