国土地理院は東京・永田町の国会前庭内に電子基準点「東京千代田」を設置した。26日に準天頂衛星システム(みちびき)や衛星利用測位システム(GPS)などの観測を開始した。
都心での測量が大幅に効率化する。全国の標高の基準となる「日本水準原点」の隣に位置し、原点の変動をモニタリング。地震で標高が変わっても変動量を早く把握でき、早期の復旧・復興にも役立つ。
観測開始を記念して同日、石井啓一国土交通相らによるテープカットが行われた。電子基準点は人工衛星で国土を測る位置情報のインフラ。測量衛星の信号を常時観測し、高精度な位置情報を把握するため、全国1300カ所に設置されている。情報は一般にも提供され、測量業務のほかICT(情報通信技術)施工の実施にも利用されている。
地理院は電子基準点の国際展開も目指しており、都心地域の設置により「海外から来られた方々に見ていただく機会が増えると思う」(村上広史院長)としている。
0 comments :
コメントを投稿