2024年12月9日月曜日

回転窓/虫と天気の言い伝え

 昔から虫や鳥、動物と天気の関係にはいろいろな言い伝えがある。天気予報のない時代に経験則から生まれた生活の知恵とも言えよう▼例えばハチが低いところに巣を作った年は台風が多いと言われる。クモの巣に朝露がかかっていると晴れる、トンボが低く飛ぶ時は雨が降るといったことわざなども知られる▼今年も各地でカメムシが大量発生していると報じられた。こうした年の冬は大雪になると伝えられる。関連性があるかどうかは分からないが、いずれにしろ日常生活や交通、工事などに支障が出るほどの大雪には十分警戒したい▼以前、豪雪地域で着工間もないダム建設現場の所長が「地元の方からこの地域は水分を多く含んだ重い雪が降ると聞いている」と話すのを聞いたことがある。このため1年目の冬に雪の質や降り方をよく調べ、仮設も含めた施工計画に反映させていかなければならないと教えていただいた▼工事関係者には当たり前でも第三者が「そこまで綿密に対策を練るのか」と初めて知ることは多い。言い伝えもどのようにして生まれたのかその背景や意味が分かれば、新たな気づきとなるかもしれない。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169613
via 日刊建設工業新聞

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