中部地方整備局高山国道事務所が岐阜県高山市で工事を進めていた中部縦貫自動車道坊方トンネルの貫通式が7日、坑内貫通地点付近で開かれた。発注者や施工者、地元関係者ら多数が出席。通り初めや鏡開き、万歳三唱などを行い、事業の節目を祝った。施工は安藤ハザマが担当した。
貫通の儀では、同社の山根丈作業所長が掘削作業を準備、秒読みし、東佑亮高山国道事務所長や田中明高山市長らが起動スイッチを押した。貫通確認の後、清めの儀や通り初めの儀が行われた。
あいさつで東所長は「山岳地のトンネル工事では珍しく、発破せずにロードヘッダで地山を削る方法で掘削した。トンネル工事では日本初ともいえる大型掘削機械を遠隔操作する実証実験を行い、先進的な事例となることができた。地域との交流・連携ではロックボルトキャップを設置するイベントなどを開催した。今後の工事も安全・着実に進め、高山清見道路の一日も早い開通を目指す」と力を込めた。
田中市長は「中部縦貫道の整備は観光や防災で大きな効果が期待できる。地方創生の全国的なモデルとなり、市全体で整備効果を存分に発揮していく」と話した。
鏡開きなどの後、最後に安藤ハザマの本岡竜執行役員名古屋支店長の音頭で万歳三唱を行い、貫通を祝った。
坊方トンネルの延長は1422メートル。幅員は9・5メートル。2023年2月1日に掘削を開始し、24年10月24日に上下6ミリ、左右5ミリの精度で貫通した。
from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169827
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