地方を中心に半導体関連の設備投資が活発だ。製造拠点の新設に合わせ、周辺のインフラ整備など関連する建設事業も活況を呈している▼先週、半導体産業を網羅する国際展示会「セミコン・ジャパン2024」が東京ビッグサイトで開かれた。今年のテーマに「半導体の未来がここにある。」を掲げ、国内外の関連企業トップらによる講演のほか、先端技術や最新の取り組み事例などを紹介。今後の産業発展の方向性などを発信した▼ビデオメッセージを寄せた石破茂首相は、半導体産業の立地が進むエリアで中小企業を含めた投資が旺盛な現状を説明。熊本県で1人当たり年間約38万円の雇用者報酬の増加につながるとの試算結果を示し、こうした投資効果を全国的に展開する必要性を強調した▼産業発展と地域活性化は喜ばしいことだが、人材の獲得競争は激化しているよう。新たな雇用の受け皿が創出され、担い手確保の問題は深刻さを増す▼建設業は持続可能な社会を実現する上で欠かせない基幹産業の一つ。処遇改善や働き方改革と合わせ、ものづくりの楽しさを積極的に伝えながら、次世代の人づくりを進めてほしい。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169842
via 日刊建設工業新聞
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