2024年12月24日火曜日

建築家・谷口吉生氏が死去/モダニズムを追求、代表作に葛西臨海水族園など

 建築家の谷口吉生(たにぐち・よしお)氏=写真(谷口建築設計研究所提供)=が16日、肺炎のため死去した。87歳だった。装飾的要素をできるだけそぎ落としたシンプルな形状と洗練されたモダニズム建築で知られ、国内外で活躍した。葬儀は近親者で行う。後日「メモリアルの会」が開かれる予定だ。
 谷口氏は、1937年東京都で生まれた。慶応大学工学部機械工学科を卒業後、米ハーバード大大学院で建築を学んだ。建築家の丹下健三に師事。79年に独立して谷口建築設計研究所を設立した。
 代表作には、資生堂アート・ハウス(静岡県掛川市)や土門拳記念館(山形県酒田市)、猪熊弦一郎現代美術館(香川県丸亀市)、葛西臨海水族園(東京都江戸川区)、ニューヨーク近代美術館(米ニューヨーク)、GINZA SIX(東京都中央区)などがある。自己主張を抑えたシンプルな作風を軸としながら、光の採り入れ方や周辺環境への調和などを緻密に計算して、名建築を生み出してきた。
 日本建築学会賞など多数の受賞歴があり、2011年に旭日中綬章を受章した。21年には文化功労者に選ばれた。父は建築家の谷口吉郎。




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=170074
via 日刊建設工業新聞

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