2024年12月16日月曜日

凜/和歌山県庁西牟婁振興局建設部建築課・藤田愛さん、やってきたことはつながる

 2008年度に入庁し、現在は出先機関で建築確認申請の審査などを担当している。これまでには再開発や官民連携事業にも関わり、職員派遣では民間企業や、東北地方の被災自治体に赴いた。県職員の魅力は「いろいろなことを幅広く手掛けて、経験を積んだり、つながりを作ったりできること」。今後は経験を生かして空き家問題など、県が抱える課題の解決に貢献したいと意気込む。
 大工だった祖父の影響で建築の道を志し、「地域づくりにつながる根本的な仕事をしてみたい」との思いで県職員を志望した。
 大きく成長できたと振り返るのは、本庁で担当した大規模開発だ。当時は官民連携の複合駅舎整備や、組合施行の再開発が同時に進展。民間企業との協議に何度も臨んだ経験から、「行政として『こうしていきたい』という考えを明確に持たないと、官民連携の取り組みはうまくいかない」との思いを強くした。
 本庁ではハウスメーカーに派遣される機会もあり、まちづくりを民間側から見る視点も養った。東北地方では災害公営住宅の整備を担当。全国から集まっていた派遣職員とのつながりは、今でも宝物になっている。
 県内では人口減少が進み、空き家問題が深刻化している。「今まで個別にいろいろな仕事をしてきたが、やってきたことはつながる」と藤田さん。培った経験や人脈を生かし、「うまく解決できる方法を考えていきたい」と前を向く。
 (ふじた・あい)




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169825
via 日刊建設工業新聞

0 comments :

コメントを投稿