2024年12月6日金曜日

日本設計、米オートデスク/データドリブン設計の確立・実践に向け協働

 日本設計と米オートデスク(サンフランシスコ、アンドリュー・アナグノスト社長兼最高経営責任者〈CEO〉)は、データに基づく設計(データドリブン設計)の確立に取り組む。設計やプロジェクト管理の効率性と品質向上を目指すとともに、データベースを活用した新しい設計手法の実現を加速させる。BIMとデータベースを連携させ、設計プロセスの全体最適化を視野に入れた革新的な手法を追求していく。
 両社は4日に東京都内で会見し包括契約の更新を発表。今後3年間の取り組み内容を明らかにした。包括契約は今回で4度目。
 日本設計は、DX推進に向けた全社横断的な体制を構築。データをより有効活用するプロジェクト推進の仕組みを整備し、設計プロセスを効率化する。BIMを用いることでデータを蓄積していき、標準的なデータを構築。個人やチームによって生じていたばらつきを減らして共通化を図り、設計品質のさらなる向上につなげる。データを蓄積することで、新たな活用方法も生まれるとみる。全社的な意識改革も目指す。
 オートデスクは、データを一元管理できるソリューション「オートデスク・コンストラクション・クラウド」(ACC)を展開している。BIMデータを最大限に活用するための戦略やソリューションの提案、実行支援を提供する。他社ソフトのデータも含めて分析可能にすることを目指しており、日本設計も取り入れる方向だ。両社はAI活用も加速していく。
 日本設計の篠崎淳社長は「BIMは実践的なフェーズに移行している。この更新で新たなステージに挑戦したい」と強調。オートデスクのルー・グレスパンバイスプレジデントは「日本設計は日本でのBIMの先駆者だ。これからも協力していく」と語った。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169552
via 日刊建設工業新聞

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