大林組らは、廃食油や廃動植物油などを原料とするバイオ燃料「リニューアブルディーゼル(RD)」を一部の建設現場で使用する実証実験を11月に始めた。出光興産が海外から調達したRDを油圧ショベルの燃料として活用し、機械のメンテナンスやコストなどを調べる。燃料の調達から供給、運用、メンテナンスまでのプロセスも検証する。
出光興産、松林(京都府宮津市、松林威寿社長)の2社と共同で実施している。出光興産が欧州の安全規格「EN規格」に適合したRDを海外から調達。松林が大林組の建設現場まで運び、軽油の代替燃料として使用している。
RDの使用期間や導入する工事現場などは明らかにしていない。大林組は実証を通じて、RDの使用による建機への影響などを調査する。出光興産は結果を基に、RDを「出光リニューアブルディーゼル(IRD)」として2025年から販売する。
大林組は50年カーボンニュートラル(CN)の実現に向け、低炭素型燃料の活用に力を入れている。大阪・関西万博の建設工事では、建設機械の燃料に100%バイオディーゼル燃料やRDを使用した実証実験を実施。建機の運用上で大きな影響はなかったという。
大林組の担当者は「低炭素型燃料の使用は最初の一歩の段階にあり、さらに踏み出していくことが重要だ。パートナーと連携しながら取り組んでいきたい」と話した。
from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169673
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