2024年12月16日月曜日

茨城県常総市/大生郷工業団地周辺で産業用地開発を構想、12月から地権者に意向調査

 茨城県常総市が、大生郷工業団地周辺地区を対象とした産業用地開発を構想している。同地区北部の整備を最優先に、国内回帰企業や新規立地企業などを誘致。多機能複合産業拠点の形成を目指す。2030年ごろまでに面的整備を終え、企業誘致を進めたい考え。都市計画課によると、12月から地権者に対し土地利用転換の意向調査などを実施し、結果を基に今後の方針を固めるという。
 同地区は市の西~北西部、鬼怒川の西部に当たる。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が横断しているもののICが整備されておらず、鬼怒川を挟んで東側の常総ICが最寄りとなる。県西部の南北の交通軸となる路線「鬼怒川ふれあい道路(西幹線)」は、一部事業化されているが、同工業団地以北0・9キロと以南3・9キロが未整備となっている。
 市は、同地区の将来像を描いた「大生郷工業団地周辺地区基本構想」を6日に公表した。産業系土地利用の誘導に向けた開発地区の設定や鬼怒川ふれあい道路の整備の在り方、圏央道スマートIC開設の可能性などをまとめた。
 基本構想の中で、▽同工業団地北部地区(33・8ヘクタール)▽同工業団地東部地区(7・6ヘクタール)▽圏央道スマートIC周辺地区(33・4ヘクタール)-の3カ所を産業団地開発地区に設定した。北部地区は3~5ヘクタールの中規模画地を中心に整備し、製造業を集積する。東部地区は新規立地企業の誘致を図る。スマートIC周辺地区は、1~3ヘクタールの小規模画地を整備。中継輸送拠点や次世代基幹物流施設を設けるという。
 今後のロードマップによると、同地区の主要道路となる鬼怒川ふれあい道路は40年ごろの全線開通を想定している。未整備区間の整備促進につなげるため、北部地区の開発を最優先にする。スマートICは30年代半ばごろの開設を目指し、早期事業化を推進していく。東部地区は、北部地区とスマートIC周辺地区の成果や需要動向を踏まえ、事業化を判断するという。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169818
via 日刊建設工業新聞

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