2024年12月24日火曜日

福岡市/市民病院移転建替、千早病院と統合再編へ25年度に基本構想策定

 福岡市は老朽化に伴う移転建て替えを検討している福岡市民病院(博多区吉塚本町)について、国家公務員共済組合連合会(KKR)が運営する千早病院(東区千早)と統合し、病床数300~350床に再編する方針を示した。統合後の施設規模は延べ3万5000平方メートル程度を想定。移転候補地は東区の3カ所に絞り込んだが、これら以外に敷地面積1万8000平方メートル以上を条件に新たな候補地を検討するとした。
 移転建て替えの検討状況は、20日に開かれた学識者や市議会議員でつくる「福岡市病院事業運営審議会」(会長・平田泰彦福岡市医師会参与)で報告した。2025年3月までに開催予定の次回会合で審議会としての答申を取りまとめる。答申内容を踏まえ、市は25年度中の基本構想策定を目指す。
 市民病院の移転建て替えでは、高度専門医療や感染症医療、災害医療への対応力強化を掲げている。現在の204床の病院規模では医療サービスの拡充が厳しいことから増床を検討。福岡県保健医療計画で病床過剰地域となっており単独では増床を実施できないため、市民病院と同様に施設・設備の老朽化などが課題の千早病院との移転統合を目指す方針を固めた。
 移転候補地は6月に示した5カ所のうち、▽かしいかえん跡地(東区香住ケ丘7、敷地面積約12万平方メートル)▽香椎浜ふ頭緑地(同区香椎浜ふ頭1、約4万5000平方メートル)▽九州大学箱崎キャンパス跡地への移転を計画している箱崎中学校跡地(同区筥松4、約3万平方メートル)-に絞り込んだ。
 これら候補地3カ所については、現時点では活用が可能になる時期が未定であることから、関係者へのヒアリングを継続しつつ、このほかに移転先となりうる候補地を検討するとした。
 統合相手の千早病院は1965年に開院。病床数は175床。市と市民病院、KKRの間で今後、統合再編に関する協議を進める。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=170080
via 日刊建設工業新聞

0 comments :

コメントを投稿