2024年12月19日木曜日

福岡市/博物館本館改修ROで実施方針、25年4月にWTO入札公告

 福岡市は「福岡市博物館リニューアル事業」のうちRO(改修・運営)方式のPFIで行う本館や駐車場などの改修と、施設全体の維持管理・運営について、実施方針と要求水準書の案を公表した。2025年3月に特定事業に選定し、同4月に総合評価方式の一般競争入札(WTO対象)を公告する。同10月に提案書を締め切り、同11月ごろに落札者を決定・公表する。
 参加資格は、▽設計▽施工▽工事監理▽開館・開業準備▽維持管理・運営-の各業務を担う企業で構成するグループ。
 各担当企業の入札参加資格のうち設計と工事監理は市で土木設計か建築設計、設備設計の入札参加資格があり、1級建築士事務所を1者以上含めることなど。
 施工担当は経営事項審査の総合評定値が建築一式工事900点以上(1者は1100点以上)、電気工事860点以上、管工事820点以上、土木一式工事900点以上で、13年度以降に展示面積1000平方メートル以上の博物館などの施工実績がある者を含めること。
 RO方式で行う福岡市博物館(早良区百道浜、敷地面積5万0648平方メートル)の本館SRC造3階建て延べ1万6920平方メートルの改修では、老朽化した設備の更新や1階の浸水対策の増強、体験学習室の拡充、キッズスペースの設置、文化財の保存・保管機能の増強などを想定している。
 26年2月ごろの事業契約の締結後、設計に着手。本館の休館は同10月ごろを予定している。28年9月まで工事を行い、開業準備を経て29年3月ごろの本館リニューアルオープンを目指している。維持管理・運営期間は44年3月末まで。
 民間負担分を除く公共負担額は約169億3000万円(うち施設改修費約78億5000万円)と試算している。
 同事業では北側ゾーンの収蔵庫棟の増築、南側ゾーンの広場改修は市の直接整備方式で進めるが、整備後の維持・管理運営はPFIの対象に含める。
 実施方針の作成などPFIアドバイザリー業務の担当は三菱UFJリサーチ&コンサルティング。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169920
via 日刊建設工業新聞

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