◇設備工事費想定の3倍
工事費高騰に伴い事業スケジュールが後ろ倒しになる中野サンプラザ跡地(東京都中野区)の再開発に関して、施行予定者の野村不動産の担当者が5日の中野区建設委員会に出席した。同社担当者は「事業改善につながる施設計画の変更を行う。今後も地権者などと協議し、施行認可申請に向けて取り組む」と説明した。
「中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業」の計画地は中野4(区域面積約2・3ヘクタール)。JR・東京メトロ中野駅の北側に位置する。
野村不の担当者によると、当初は建設物価指数などを基に工事費を見積もり、工事費の上昇は見込んでいた。だが、特定業務代行者が工事の下請業者から費用を見積もったところ、「設備工事費は想定の3倍、エレベーター工事費は2倍などになった。ここまでの上昇は前例がなかった」(同社担当者)。原因として専門業者の繁忙期の重なりや建設業の働き方改革などが影響しているとした。
同社の別の担当者は「大規模建築物に対応できるゼネコンやサブコンは限られている。今後はさまざまな事業業者が対応できるような施設計画にしていく必要がある」と今後の方向性を示した。
同社を代表者とする施行予定者は再開発ビルの用途面積割合の変更を提案。住宅部を従来の4割から6割に引き上げた。同時に商業空間の充実も図るとした。
中野サンプラザ跡地開発を巡っては、野村不らが施行認可申請を7月に行った後、改めて工事費を見積もったところ、約900億円増額することが判明していた。中野区は新たな事業スケジュールを示すことを求めている。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169550
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