大林組らは、冷温水パネルの熱伝導と放射熱を利用した超局所冷暖房システム「Comfy TOUCH(コンフィタッチ)」を開発した。ベンチなどの家具や床に取り付けた冷温水パネルに、30度程度に温度調節された水(冷温水)を流し、熱伝導と放射熱で冷涼感やぬくもりを得る仕組み。従来型空調に比べ約10%程度の電力消費で、半屋外空間でも快適に過ごせる。新たな空間活用を提案する。
冷暖房や除加湿などの機器販売やシステム開発を行うピーエス(東京都渋谷区、平山禎久代表取締役)と共同開発した。コンフィタッチは鋼製の冷温水パネルと、木材など異なる素材で構成。冷温水パネルと家具や床と一体化したモジュールで製作する。半屋外空間でも施設内のさまざまな場所で寝転んだり、もたれたりできる空間が構築でき、長時間の滞在を可能にする。
空間利用者が冷温水パネルに接触や近接して冷涼感や暖かさを体感するため、半屋外空間の従来型空調に比べ局所性やエネルギー効率が高い。パネルに流れる冷温水が30度前後の中温度帯のため、井戸水や地下水といった自然エネルギーを活用しやすい。
同じ条件の空間にコンフィタッチ適用のベンチ2基と従来型空調1基のランニングコストを比較したところ、消費電力は冷房時に約89%削減し、暖房時に約93%削減する。ランニングコストの抑制を実現する。
from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169849
via 日刊建設工業新聞
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