茨城県取手市は、取手駅西口A街区の市街地再開発事業で整備する再開発ビルの基本構想案をまとめた。現取手図書館を移転。図書館機能を中心にカフェや多目的ラウンジなどを設け、市民交流拠点にする。想定整備費は43億~48億円。市は2025年2月末ごろをめどに再開発事業の都市計画決定を行う見通し。再開発ビルは27年度中にも着工し、29年度の完成を予定している。
「取手駅西口A街区地区第一種市街地再開発事業」は組合施行を想定。再開発準備組合が設立されており、同組合は事業協力者に選定した大京、戸田建設の2者と協定を締結している。準備組合は、25年度中に組合設立と事業計画の認可を茨城県から取得する見込み。26年度に権利変換計画の認可取得や建築物の実施設計などを実施するという。
再開発の事業区域面積は約0・6ヘクタール(A街区全体は0・7ヘクタール)。個別の土地利用を希望した地権者の土地が事業の施工区域外となっている。用途地域は商業地域(建ぺい率80%、容積率500%)。防火地域、駐車場整備地区となっている。
8月時点の施設計画によると、再開発ビルは住宅棟と非住宅棟(店舗・公共・駐車場)で構成。21階建て総延べ3万0800平方メートルの規模を想定する。住宅棟はA街区北側に整備し、規模は20階建て、専有面積1万4000平方メートル(計画戸数約200戸)。非住宅棟はA街区南側に建てる。建物は5階建て、専有面積約7100平方メートルの規模。
非住宅棟は、1階と3階の一部に商業や業務系の施設、2階に来客用駐車場を配置。3階の一部と4、5階に図書館を核とした複合公共施設を整備する。キャッチコピーは「あなたの居場所、私の居場所、取手駅前Library」に設定した。
市は、基本構想案に対する一般の意見を募集している。期間は25年1月10日まで。資料は市ホームページや市役所、取手駅前窓口、取手図書館などで閲覧できる。意見の提出は中心市街地整備課への持参か郵送、メール、FAXで受け付ける。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169495
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