2024年12月5日木曜日

築地地区まちづくり(東京都中央区)/敷地内に環状車路、交通結節点で首都高と接続

 東京・中央区は2日、東京都が進める「築地地区まちづくり事業」の検討状況を明らかにした。事業者側は敷地内の動線計画として、敷地全体に2階レベルの人工地盤を整備する方針。1階レベルを車路、2階レベルを歩行者空間に充て、完全な歩車分離を実現する。車路は敷地内に四角形を描くような環状道路となり、敷地東側に設ける「交通結節点」が今後整備される首都高速道路晴海線の出口につながる見通し。
 同日区内で開いた「銀座地区・築地地区合同まちづくり協議会」に示した。環状道路は敷地中央にできる「大規模集客・交流施設」や、浜離宮恩賜庭園に面した「レジデンス棟」「ホテル棟」などを囲む形を想定している。新大橋通りと晴海通りで、それぞれ公道に接続する。
 環状道路の東端に「交通結節点」を設ける。ロータリーの中にバスターミナルやタクシープールを配置。一般車やバス、タクシー、次世代モビリティーなど多様な交通機関の発着機能を集める。交通結節点の直上部には「空飛ぶクルマ」のポートを設け、隅田川方面には舟運への乗り換え拠点も整備する考え。
 首都高湾岸線東雲JCTから北西に伸びる晴海線は、現在晴海出入り口まで供用されているが、将来的には首都高都心環状線に接続する予定。完成すれば敷地を南東から北西まで貫く。出入り口は北西方向から入って交通結節点のロータリーに接続する見通しだ。
 2階レベルの人工地盤は、計画地内の施設と周辺市街地を結ぶバリアフリーネットワークとしても機能する。区は事業者側に対し、新大橋通りをまたぎ、朝日新聞社側と接続する歩行者デッキの整備などを要望している。事業は三井不動産が代表企業を務めるグループ「ONE PARK×ONE TOWN」が推進している。東京都と事業者は2024年度末に基本協定、26年度に定期借地権設定契約を締ぶ予定。第1期建築工事は32年度、第2期建築工事は38年度の完了を目指す。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=169492
via 日刊建設工業新聞

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