2018年6月19日火曜日

【内閣府イノベ会議がフィールド評価会】福島県南相馬市で災害対応ロボなど公開

 さまざまな災害現場で人命救助や復旧作業ができるロボットの技術開発を目指す「タフ・ロボティクス・チャレンジ」の公開フィールド評価会が、福島県南相馬市の「福島ロボットテストフィールド」整備予定地で14日に行われた。

 空飛ぶ消火ロボットや災害対応ロボットなど8種類のロボットが登場し、災害現場に近い状況を再現した会場で実演した。国内外からロボットの研究者ら約500人が集まった。

 評価会は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」(田所諭プログラム・マネージャー)の取り組みの一つで、主催者は内閣府、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、東北大学、国際レスキューシステム研究機構(IRS)。今回が6回目の開催。

 実演会場では、東北大学が水噴射の反力によって火元までホースを移動できる消火ロボットを披露。大阪大学などは遠隔操作でさまざまな災害現場に対応する建設ロボットを公開した。

 有線ドローン(小型無人機)を搭載し、3次元映像や赤外線映像で自機や人を確認できる。この日は霧を発生させた屋内で人の存在を確かめたほか、2本のアームで倒壊家屋の屋根を持ち上げ、救助活動に入れるようにした。

 このほか、刃物などとがったものでもつかめる柔軟ロボットハンドや屋内探索用のヘビ型ロボット、カメラやGPS(衛星利用測位システム)を備えたスーツを救助犬に着せた「サイバー救助犬」の実証なども行われた。次回は11月に開催する予定。

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