東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、調布市にありラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会と、2020年東京五輪の競技会場になる東京スタジアム(味の素スタジアム)の改修工事に7月1日から着手する。
第1期改修工事として車いす席や昇降機の増設、トイレの洋式化など「アクセシビリティ・ガイドラインへの対応」、競技用照明のLED化や特別観覧席の更新、既存観客席と受変電設備の一部更新など「施設老朽化への対応」、LEDリボンビジョンの設置や高さ17mのゴールポスト設置といった「施設の機能向上」に関連する工事を計画する。
4月に開札した「東京スタジアム(30)改修工事」の落札者は西武建設・協栄組JV。落札額は14億6600万円。工期は19年6月14日まで。入札が不調になった「東京スタジアム(30)電気設備改修工事」はWTO政府調達協定適用の一般競争入札を再公告済みで、6月8日に開札する。
第1改修工事の全体工期は7月1日~19年6月30日を予定。味スタを本拠地にしているJリーグ・FC東京、東京ヴェルディの今シーズンの試合についてはすでに調整を終えており、発表済みのスケジュールに変更はないとしている。アミノバイタルフィールドや西競技場、アジパンダ広場など隣接する施設は通常通り営業を続ける。
昨年度実施していたピッチの芝をハイブリッド化するプロジェクトについては、実証事業の成果などを検証中。現時点で結論は出ておらず、ハイブリッド芝を導入するかどうか担当部署で詰めるという。
第2期改修工事はラグビーW杯(19年9月20日~11月2日)の終了後に着手する予定。概要は改めて公表する。改修工事に関連する設備などの試験調整、二つの大会に関連する仮設工事も実施する計画で、今後、工事期間などのスケジュールを協議し決定した段階で公表する予定だ。
最寄り駅となる京王線飛田給駅を運営する京王電鉄も二つの大会をにらんで駅舎やトイレの改良、改札内での大型エレベーター設置などの工事を計画している。
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