2018年6月13日水曜日

【回転窓】思いっきりトライ

公立中学校でラグビーを教える先生から聞いたことがある。欧米の選手が見たら日本のように土の上でプレーするのは驚きであり、「クレイジー」と指摘されたこともあったという▼英国が発祥のラグビーは、芝の上で行うスポーツとして発展を遂げてきた。ところが日本に生徒たちがそうした環境でプレーできる学校は少ない。ケガのリスクを減らすため、天然芝でなくても人工芝のグラウンドがもっと整備されていくことへの期待は大きいようだ▼今月初めに千葉県内で開催された「田んぼラグビー大会」を観戦した。田植え前の水が張られた田んぼで泥だらけになりながら走り回る子どもや大人たち。観客の笑い声は絶えず、参加者たちに熱い声援が送られていた▼地域交流の活性化などを目的に開催される田んぼラグビー大会。誰もがケガを気にせず頭から思いっきり飛び込んでトライするのは見ていても気持ちがいい▼ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開催が来秋に迫り、ラグビーに興味を持つ子供たちは増えるに違いない。人気の高まりを一過性にしないためにも安全にプレーできる環境づくりを進めたい。

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