2018年6月12日火曜日

【境界のない世界を演出】森ビルが東京・台場にデジタルアートミュージアム

森ビルは11日、お台場パレットタウン(東京都江東区)に整備した「デジタルアートミュージアム」を報道陣に公開した。コンピューターやセンサーによって生みだした約50の芸術作品を展示する施設で、21日に開業する。

 名称は「MORI Building DIGITAL ART MUSIUM:EPSON teamLab Borderless」。同社とデジタル技術による芸術作品などを手掛けるチームラボ(東京都文京区、猪子寿之社長)が共同運営する。


 床面積は約1万平方メートル。「Borderless」をテーマに、鑑賞者と作品の境界を取り払う試みとして、プロジェクターで壁や床に投影した映像作品に鑑賞者が触れると作品が変化する仕掛けを用意した。作品が施設内を移動し、他の作品とコミュニケーションしたり融合したりするなど、作品同士の境界も曖昧(あいまい)にした。

 内覧前の説明会で森ビルの杉山央氏は「チームラボと強みを掛け合わせることで、これまでの施設造りとは全く違う新しいチャレンジをしてきた」と施設づくりの経緯を説明。「ここが新しい文化・芸術の発信基地になることで、東京の磁力を高めていければ」と期待を述べた。

 猪子社長は「この施設は複雑で立体的な空間だ。(鑑賞者は)境界のないアートの世界に迷い込み、自らの身体で探索しながら何かを発見していく」と施設のコンセプトを語った。

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