2018年6月4日月曜日

【凜】首都高速道路会社神奈川管理局・佐藤あすみさん

 ◇強気の姿勢で困難克服◇

 「家族で出掛けた休日に高速道路の渋滞にはまり、車内で始まる両親のけんかをやめさせたい」

 幼少期の日常の体験から道路渋滞をなくす仕事に就こうと決意。大学で土木関係を専攻し、一意専心で就職先も現在の会社に決めた。

 横浜出身で横浜港に架かる首都高のベイブリッジを見ながら育ち、大きな構造物にあこがれを抱く。より大きな視野で高速道路をマネジメントしてみたいと考えた。計画・調査、設計・施工、その後の保全まで高速道路事業全般に関われることに面白さを感じる。

 これまで補修・保全部門のほか、トンネル地上部の街路工事の現場、事業調整、予算管理などの関連部署に勤務。街路工事関係の地元関係者との交渉の場で、相手側に「お姉ちゃんが出てきても話にならないよ」と言われた時には生来の負けん気を発揮し、強気の姿勢で話し合いを収めた。

 今後は工事所長を目指して経験を積んでいく。これまでの現場経験を生かしながら、「工事情報や渋滞回避の情報なども含めて保全事業の広報活動に積極的に携わりたい」と将来への思いが膨らむ。

 ストレス解消と体力増進を目的に、2年前からキックボクシングのジムに通う。さまざまな困難にも心身ともに負けないように、格闘技を通じて闘争心に磨きを掛ける。

 (保全管理課係長、さとう・あすみ)

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