2018年6月25日月曜日

【五輪レガシーエリアを再編整備】東京都、有明北地区街づくりで事業提案募集

東京都は、2020年東京五輪の競技会場が集積する江東区の有明北地区の街づくりで、事業提案を募集する。五輪後の「有明レガシー(遺産)エリア」への再編整備をテーマに、地区内で造成した未利用都有地の開発方法などを民間事業者からヒアリングする。意見を踏まえて年度内に整備の方向性を決め、19年度以降に開発事業者の公募手続きを開始する。五輪後の事業着手を目指す。

 25日~7月20日にヒアリングへの申し込みを受け付ける。同30日~8月8日に都庁で意見を聴く。今秋をめどに結果をまとめ、概要を公表する。

 有明北地区では、五輪のバレーボール会場などとして使用する有明アリーナをはじめ、有明テニスの森や有明体操競技場の整備が進んでいる。五輪後は他の競技会場の仮設施設も地区内に移設し、有明レガシーエリアとしてPRする方針だ。

 有明親水海浜公園の整備区域に隣接する一部区画は、「アーバンスポーツ(スケートボード、スポーツクライミングなど)ゾーン」に位置付ける。同ゾーンと有明アリーナ、新交通ゆりかもめ有明テニスの森駅の3カ所は、レガシーエリアのにぎわいの軸とする。

 同駅周辺には集客施設を誘致し、1~2階に飲食・休憩店舗を配置するイメージを持っている。近隣にオープンスペースゾーンを設け、駐車場やイベントスペースなどとして活用したい考え。回遊性を高める歩行者デッキ、シェアサイクル、巡回バスなどの整備・運営も想定している。

 対象都有地はアーバンスポーツゾーンで2カ所(2・6ヘクタール、1・6ヘクタール)、テニスの森駅周辺が2カ所(2・5ヘクタール、1・1ヘクタール)、オープンスペースで1カ所(2・6ヘクタール)。ヒアリングでは都が提示した開発イメージにとらわれず、自由な発想を求める。具体的な事業計画やアイデアのほか、事業進出の条件面(運営手法、採算性など)での意見・要望も集める。

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