2018年6月14日木曜日

【回転窓】綱引きが生み出す街の魅力

5~6月に運動会を行う小学校が増えている。気候のいい時期という理由以外に進級直後のクラスの雰囲気を和らげ、子どもたちの親交を深める狙いがあると聞いた▼リレーや騎馬戦などは競い合いながら一体感を高めるのに最適。企業も社員の交流を深めるイベントとして運動会を取り入れたり、復活させたりする動きが出ている。日本を代表するオフィス街、東京の大手町・丸の内・有楽町地区では就業者の健康づくりや異業種間交流を目的に、昨年から綱引き大会を大々的に開催している▼今年も先月21~25日、歩行者天国になる昼時のビル街の道路を会場に熱戦が繰り広げられた。昨年の倍以上の応募があり、主催者側は大会規模を急きょ拡大。本戦参加の48チーム(384人)のほか、より気軽に参加できるエンジョイ部門(8チーム)も設けた▼職場の同僚たちのチームが出場することで応援にも熱が入る。さまざまな企業からチームが参戦し、お祭りのような盛り上がりだったそう▼綱引きが地域のコミュニティーを育み、街の新たな魅力を生み出す。街づくりは創意工夫と発想力が大切なのだと改めて感じた。

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