2018年6月5日火曜日

【記者手帖】まだ見ぬ建設業の魅力を探して

東北の地で記者の仕事を始めて1年たった。建設業界のことを全く知らない状態で取材活動を始めてまず最初に驚いたのが、「共同企業体(JV)」の存在だ◆ライバル会社との協力など絶対にあり得ない他業界から転職した身。企業同士が手を取り合い、互いの技術や施工能力を生かしながら工事の完成を目指す独特の手法に、子ども向け番組でロボットが合体して相手に立ち向かっていくような熱量を感じた次第だ◆働く人たちの印象も180度変わった。入社前はいわゆる「3K」のイメージで、根拠のない偏見と恐怖感を抱いていた。実際は新米記者のつたない取材にも応じてくれる親切な人ばかり。日々、取材力を磨いてもらっていることに心から感謝している◆インタビューでさまざまな人に「建設業の魅力は?」と聞いてみると、「ものづくり」だとする答えが多い。それが業界の大前提であり醍醐味(だいごみ)だが、もしかするとまだ気付いていない、隠れた魅力があるかもしれない。そんな魅力にいつか出会いたいと思い、これからも取材活動を続けていく覚悟だ。(岩)

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