2018年6月6日水曜日

【五輪開催へ検討深化】東京都、五輪の暑さ・医療対策検討着手

東京都は、2020年東京五輪に向け各競技会場周辺の暑さ・医療対策、路上美化などで用いる設備の設置・運用計画の検討に入る。最寄り駅から会場までの歩行者動線を五輪の「ラストマイル」と位置付け、取り組みの具体的な箇所、内容などを決める。計画実現に要する予算の検討も並行して進める。

 ラストマイルに集まる国内外の観客と一般都民の調和を考慮し、実現可能性を検証する。▽路上美化(路面清掃、ごみへの対応)▽暑さ対策(日よけ、ミスト、給水所の設置・運用)▽医療対策(救護所、自動体外式除細動器〈AED〉の設置・運用、けが・急病人への対応)▽利便設備(仮設トイレ、Wi-Fi、休憩所の設置・運用)-の取り組みは必ず盛り込む。

 暑さ対策と医療対策の検討は、救急医療などの専門家にヒアリングして進める。選定した取り組み箇所と内容に応じ、必要な設備の仕様・設計、運用・維持管理計画の詳細を定める。

 こうした検討作業を委託するため都財務局は5日、「東京2020大会時の都内競技会場周辺における各種設備等の設置・運用計画(案)作成等検討支援業務」の希望制指名競争入札を公告した。8日に参加申請を締め切る。開札は27日。「市場・補償鑑定関係調査業務」「企画立案支援」「催事関係業務」のいずれかでA等級に格付けされている業者が参加できる。

 委託業務では、設備計画の準備・運用期間(19年度から五輪終了までを想定)に対応した予算計画も作成する。履行期限は19年3月15日(中間報告10月19日)。

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