東京都が整備を進めてきた環状2号線が18日に全線開通する。江東区の臨海部から都心部を回り、千代田区内に至る約14キロの路線だ。交通ネットワーク強化や渋滞緩和などにつながると期待されている▼最後となったのは築地と新橋を結ぶ区間。本年度内の開通を予定していたが、「一日でも早く」(都担当者)との合言葉の下で前倒しを実現した▼計画決定は戦後まもない1946年。連合国軍総司令部(GHQ)が米国大使館から東京湾までの道路整備を要求したという俗説から、虎ノ門近辺の区間は「マッカーサー道路」とも称される▼計画地で開発ポテンシャルの高い区間では、立体道路制度を適用して道路と再開発ビルを一体的に整備。地域の発展や周辺環境などにも配慮し工夫を凝らしながら、開通区間が伸びていった。関係者の地道な努力の積み重ねに頭が下がる▼インフラは、出来上がると日常の中に溶け込んでしまうが、着実な蓄積が「当たり前」を変えて今の社会の姿につながっている。防災・減災の観点から見れば、まだまだ整備は不十分。さまざまなリスクを見据えた基盤づくりをしっかり進めていきたい。
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