2022年12月16日金曜日

大阪メトロ/自動運転バス走行レベル4を実証、遠隔制御など確認

大阪メトロは15日、2025年大阪・関西万博の交通手段として導入を目指す自動運転バスの実証実験を報道関係者に公開した。同社はNTTコミュニケーションズやパナソニックグループ、大林組、日本信号など10社と実証実験を続けており、一定の条件で完全自動化するレベル4の運行や遠隔でのバスの制御などを確認した。
実証実験の期間は12月1日~2023年1月31日。万博会場を想定した舞洲(大阪市此花区)のテストコース(1周約400メートル)で来場者の輸送を見据えた自動運転バスの走行を試した。
実験では信号に合わせて発進や停止を行い、高速通信規格「5G」を利用して複数の車種・台数の車両を遠隔操作。遠隔監視システムと保険会社のシステムを連動させ、バスで事故が発生した場合を想定した現場対応のデモンストレーションも行った。
大林組と大林道路は次世代の道路インフラとして期待される産業廃棄物を出さない土系の材料を使った舗装や土のうを使用した路盤材を公開。歩道に設置できるソーラーパネルも披露した。
今回の実験では、万博会場へのアクセスルートを想定し、衛星利用測位システム(GPS)を受信しづらい場所でも自動運転が可能な特殊塗料を用いた走行実験も行われる。
大阪メトロの柿本恭志自動運転企画課長は「車内映像の監視やトラブル時など課題を抽出し、自動運転バスを実現したい。将来的にはキャッシュレス決済ができるようにしたい」と話した。

テストコースを走る自動運転バス
遠隔操作室
source https://www.decn.co.jp/

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