2022年12月20日火曜日

記者手帖/2023年は明るい年に

「戦後最も厳しい」--。政府が防衛3文書として国家防衛戦略や防衛力整備計画とともに16日閣議決定した国家安全保障戦略。眼下の国際情勢を踏まえ、日本の現状をそう位置付けた◆振り返ると、2022年はここ数年で暗いニュースが最も多かった1年ではなかったか。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は戦闘が長期化し犠牲者の増加や国際的な経済の悪化を招いている。戦争とは無縁と思われた現代の日本にとって決して対岸の火事ではない。増大する台湾有事のリスクやミサイル発射を繰り返す北朝鮮など、東アジアの脅威は確実に増しているように思う◆建設業界もウクライナ侵攻や新型コロナウイルスの感染拡大が影響し、主な資材の価格が軒並み過去最高を更新。建設各社が利益確保に奔走した。ただ政府の方針も受け技能者の賃上げは着実に進展。建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能者登録が100万人を超えるなど明るい兆しも見えつつある◆来年の干支(えと)は卯(う)年。一般的に卯年の相場は「卯は跳ねる」という意味合いから上昇相場にあるとされる。今年と一転し、明るいニュースであふれる年になることを期待したい。(か)


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