2022年12月15日木曜日

東京建物ら/三津寺ホテル(大阪市)イメージパース奉納式、設計・施工は大成建設

 東京建物ら4者は14日、大阪市中央区・御堂筋で建設中の「三津寺ホテルプロジェクト」の無事完成に向け、イメージパース奉納式を執り行った。「大阪ミナミの観音さま」の愛称で親しまれる三津寺の本堂(1808年建築、心斎橋筋2)を保存しつつ、本堂を覆うかたちで高層ホテルを建設する。設計・施工を大成建設が担当。カンデオ・ホスピタリティ・マネジメントがホテルを運営する。工期2021年1月6日~23年9月30日。  奉納式は三津寺が仮寺務所を置く難波千日前・松林庵で開催。東京建物の高橋浩執行役員ホテル事業部長とカンデオ・ホスピタリティ・マネジメントの穂積輝明社長、三津寺の加賀哲郎住職、大成建設の平井浩之設計本部副本部長兼関西支店設計部長らが出席した。イメージパースが報道公開された後、加賀住職が観世音菩薩(ぼさつ)像に奉納し無事完成を祈願した。  「カンデオホテルズ大阪心斎橋」は定期借地権を設定し、約50年の営業を予定。規模はS一部SRC造地下1階地上15階建て延べ9529平方メートル(180室)。地下1階~地上3階に商業施設、最上階には露天サウナを設ける。本堂は曳き家工法で移動し、基礎を構築した上で再度移動。ホテルの1~3階部分に覆われる。観光客向けの写経などの宗教体験でホテルとコラボレーションする。  穂積社長は「観光激戦区だけに差別化を追求した。心を静める空間を心斎橋に提供したい」、高橋部長は「御堂筋の活性化とともに寺院の将来像を模索していた住職からお話があり、プロジェクトが実現した。4者が協力し地域貢献を果たしたい」と話した。平井副本部長は「未来志向のプロジェクトで、大きく期待を寄せている」と述べた。

外観パース
ホテルに覆われる本堂
左から高橋部長、加賀住職、穂積社長、平井副本部長
source https://www.decn.co.jp/

0 comments :

コメントを投稿