強化土エンジニヤリング(東京都文京区、島田励介社長)が、薬液注入工法分野で蓄積してきたデータを活用するDX情報システムの構築に乗り出した。非アルカリ性の「超微粒子複合体シリカグラウト『耐久・恒久グラウト』」による「統合地盤注入工法」を展開しており、配合設計や施工結果のデータを生かして、より適切な耐久地盤注入技術を実現していく。カーボンニュートラル(CN)への貢献や自動化も見据える。
統合地盤注入工法は、注入薬液や浸透注入工法、環境保全性能など構成する耐久地盤要素技術を一体化して体系化したもの。非アルカリシリカ注入工法は液状化対策工や大規模土留め工などに多くの実績があり、長期耐久性が実証されているという。超微粒子複合体シリカグラウトはスラグなどを用いる点や、現場土そのものを高強度に固化する点などから、CNにも貢献する技術として展開している。
構築を進める「DX耐久グラウト情報システム(ジオケミカルインフォマティクス)」は、統合地盤注入工法をベースとして蓄積したデータを統合して活用する。リモート検査なども進める。必要な強度を持続できる期間を担保する時間軸の概念も取り入れていく。注入施工の見える化にも取り組む予定。
将来的には、注入量や圧力などの状態を遠隔から確認して、異常時には適切な指示を出せるようなシステムを目指す。島田社長は「SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献する次世代型の工法として訴求していきたい」と話している。
source https://www.decn.co.jp/
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