2022年12月28日水曜日

大阪府/大深度地下シールド使う寝屋川北部地下河川鶴見調節池、23年度工事費を要求

 大阪府は、2023年度予算案編成で大深度地下シールド工法を使う寝屋川北部地下河川の鶴見調節池工事に同年度着手するため工事費計上を要求している。26日には鶴見立坑(守口市南寺方東通1)と建設中の城北立坑(大阪市城東区関目2)の間に設ける同調節池の設計評価を、学識経験者で構成する大阪府河川構造物等審議会に諮問した。この日、地質や支障物の調査結果、覆工とシールド設計を評価。23年2月に開く審議会で施工や環境配慮を検証、大深度地下の施工安全性を確認し、答申する予定。
 鶴見調節池は内径9メートル、延長1779メートル。雨水貯留量は12万立方メートル。
 城北立坑からシールドマシンを上り掘進(縦断勾配1500分の1、37分の1)、鶴見立坑に到達させる。急勾配区間(37分の1)では流速が毎秒7メートル以下となるよう、桟を使う減勢工を設ける。形式は検討している。
 国土交通省は19年、同地下河川の新規着手計画区間のうち3区間延べ2・2キロについて、大阪府に大深度地下使用法に基づく使用を認可した。新規区間は鶴見立坑~排水機場(大阪市都島区中野町5)で、延長4684メートル。全国初の大深度地下を利用する地下河川となる。
 同地下河川は、最上流部の讃良立坑(寝屋川市)から鶴見立坑と松生立坑(門真市)から鶴見立坑の総延長9・7キロが完成し、26万立方メートルの雨水貯留施設として暫定供用中。未着工区間は鶴見調節池と城北立坑と排水機場の間に設ける都島調節池(延長2・9キロ)。



source https://www.decn.co.jp/?p=149092

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