神戸市は「神戸空港サブターミナル整備基本計画(案)」を公表した。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催に伴う航空需要の拡大に対応するため、延べ約1万7000平方メートルの国内・国際線一体型サブターミナルを設計・施工一括(DB)方式で整備する。本年度内にも事業者を決める提案競技を公告する予定だ。概算事業費は約90億円を見込む。 サブターミナルは既存ターミナルから管制塔を挟んだ西側敷地に建設する。エプロンも西方向に拡張する。東面にバスやタクシーの乗降施設を整備し、既存ターミナルとの間を行き来する移動手段を提供する。 施設は2階建てで、出発・到着ロビーや総合案内、商業施設などが約4000平方メートル、国内線エリアが約2500平方メートル、国際線エリアが約3000平方メートル、そのほかCIQ(税関・出入国管理・検疫)や航空会社事務所などが約7500平方メートルを予定している。 ユニバーサルデザインを採用し、再生可能エネルギーを導入するなど環境負荷の低減を図る。直下型・海洋型大規模地震や津波、高潮などに対策を講じ、大規模災害時の広域防災拠点機能を担う。 23年度早期にDB事業者を選定し契約を結んだ後、同年度~24年度に設計・建設を進め、25年に供用開始する。 神戸空港は06年にポートアイランド沖の人工島(中央区神戸空港、約272ヘクタール)に開港。空港面積は約156ヘクタールで、既存ターミナルの規模がS造4階建て延べ1万7100平方メートル、滑走路が1本(延長2500メートル)。 現在は国内線専用で1日の発着回数の上限が80回。サブターミナルの供用開始とともに国内線を120回に拡大し、国際チャーター便を受け入れる。サブターミナルの完成後、30年頃をめどに予定している1日上限40回の国際定期便の就航開始に合わせて新国際線ターミナルを整備する予定。
サブターミナルの建設場所(報道発表資料から)source https://www.decn.co.jp/
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