2022年12月21日水曜日

東北整備局/鳥海ダム建設(秋田県由利本荘市)転流式開く、施工は前田建設

東北地方整備局が秋田県由利本荘市の子吉川上流で実施している「鳥海ダム」建設プロジェクトで、河川の流れを仮排水トンネルに切り替える転流式が18日に同市内で開かれた。ダム堤体の建設予定地を乾いた状態にするための重要な工程。仮排水トンネル工事と仮締め切り工事の施工者は前田建設。設計は建設技術研究所が担当した。転流工や右岸上部掘削などを終えると本体着工の準備が整うことになる。
仮排水トンネルの長さは708メートル、内径8・4メートルで2020年度に着工した。式典には御法川信英衆院議員、湊貴信由利本荘市長、板屋英治東北整備局河川部長、前田建設ら工事関係者が出席。祝辞に続いて東北整備局鳥海ダム工事事務所の竹内久一所長が転流開始を宣言した後、転流船進水やくす玉開披で節目を祝った。
鳥海ダムの建設地は鳥海町百宅地先。洪水調整や水道水供給、発電などの役割を担う。完成すると堤高81メートル、堤頂長365メートル、堤体積133・1万立方メートルの台形CSGダムになる。総貯水容量は4680万立方メートル、総事業費は約1100億円を計画し、28年度の事業完了を目指している。事業進捗(しんちょく)率は本年度末時点で36・3%(事業費ベース)を見込む。

関係者によるくす玉開披(鳥海ダム工事事務所提供)
完成した仮排水トンネルの呑み口(鳥海ダム工事事務所提供)
source https://www.decn.co.jp/

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