2022年12月27日火曜日

香川県/湊川水系河川整備計画変更原案策定、五名ダム再開発の堤高縮小

 香川県は23日、湊川水系河川整備計画の変更原案を公表した。五名ダム(東かがわ市入野山)の再開発で、東かがわ市への日量2000立方メートルの新規水道用水の供給を取りやめる。これに伴い、新設するダムの堤高は従来計画の55・4メートルから52・8メートルに縮小する。
 再開発では湊川の洪水時の流量低減を図るため、既設の五名ダムの下流約700メートルの地点に重力式コンクリートダムを整備する。総貯水容量は約570万4000立方メートル。うち有効貯水容量は約525万4000立方メートルとなる。洪水調節容量は約306万立方メートル。
 今回の変更では、将来人口推計に基づく水需要予測を行った結果、東かがわ市への新規水道容量の廃止を決定。異常渇水時に香川用水配水エリアに水を送るための渇水対策容量(1・4万立方メートル)を新しく確保する計画とした。利水容量は約219万4000立方メートル。このうち、約218万立方メートルが流水の正常な機能の維持に必要な容量となる。
 五名ダム再開発本体概略設計業務は2023年3月24日までの履行期間でニュージェックが担当している。同社はダム軸確定業務や環境調査、全体計画の資料作成業務も手掛ける。
 湊川の河道整備では、五名ダム再開発による洪水調節後のピーク流量である毎秒630メートルを安全に流下させるため、河道掘削や築堤、護岸などを施工する。河道整備は河口から東山川合流点までの約6・4キロ区間となる。



source https://www.decn.co.jp/?p=149028

0 コメント :

コメントを投稿