2022年12月14日水曜日

四国整備局土佐国道/3Dプリンター活用へ関係団体と意見交換、コスト削減など議論

四国地方整備局土佐国道事務所が建設用3Dプリンターの活用策を模索している。同事務所は2022年度に3Dプリンターで製作した集水升を高知県内の道路改良工事の現場に設置した。国内初の試みで、作業に必要な人員の削減や施工期間短縮などの効果を確認している。12日には関係団体を集めた意見交換会を高知県安芸市の建設現場で開き、導入のネックとなるコストをどう削減していくかを中心に議論した。

人手不足の解消や人件費削減などを目的に建設業界で3Dプリンターの活用が広がりつつある。意見交換会は3Dプリンター企画第2弾と銘打ち、高知県建設業協会や建設コンサルタンツ協会四国支部、高知県測量設計業協会、高知県土木施工管理技士会などから約170人が参加。公共工事でのさらなる活用に向けた現場のニーズを把握した。
会場は建設が進む阿南安芸自動車道安芸道路の現場。事前に製作した円形の集水升を展示した。この集水升は将来的に道路内に設置する予定という。参加者らは四国技術事務所の空間再現ディスプレーによる3Dモデル表示などインフラDXも体験した。
土佐国道事務所の担当者は「3Dプリンターの活用は将来的には有効な技術の一つだと考えており、本日の意見交換会で出た意見も踏まえ、今後の活用について検討していきたい」とコメントしている。
3Dプリンターの開発を手掛けるベンチャー企業のポリウス(東京都港区、岩本卓也代表取締役、大岡航代表取締役)と入交建設(高知市、窪内隆志代表取締役)が連携して3Dプリンターで集水升を作り、安芸道路の改良工事で1月に設置したのが3Dプリンター企画の初弾となる。

3Dプリンターによる集水升の試作品(土佐国道事務所提供)

source https://www.decn.co.jp/

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