2022年12月22日木曜日

四国整備局/DX活用モデル初弾に5技術使用、23年3月に現地見学会

四国地方整備局の建設DX技術活用モデル(選択肢型)工事の初弾となる「令和4年度今治道路五十嵐高架橋下部P47-P49工事」で使用する技術が決まった。施工を担当する白石建設工業が日本建設業連合会(日建連)インフラ再生委員会の「建設DX事例集」から選んだ。日建連が現場条件に適している技術かどうかや使用したい時期に支援可能かどうかなどを確認。四国整備局と白石建設工業の3者で調整を行い、5技術をマッチングさせた。
選定した技術は鹿島の「AI配筋検査システム」と清水建設の「リアルタイム自動配筋検査システム」、不動テトラの「点群データを活用した構造物の施工管理」、三井住友建設のリアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ」、淺沼組の「VRによる安全教育訓練」。
工事場所は愛媛県今治市別名。高さ12メートルの橋脚3基を設置する工事で、径1・5メートルの基礎工を24基施工する。現場条件や納期に問題がなく活用できるとして、橋脚1基ごとに鹿島と清水建設、三井住友建設の技術をそれぞれ試行する。
不動テトラの技術はP47橋脚で試行する。橋脚完成後にヒートマップを作成でき、躯体表面の出来栄え評価など出来形管理への活用が期待できるという。
現場のVR(仮想現実)モデルを作成し、足場設置などの安全教育訓練に役立てる淺沼組の技術は、モデル作成に時間を要するため、今回は一般的なVRモデルを提供してもらい、安全教育訓練に活用する。
各技術は2023年2月上旬から順次現場で使用する。四国整備局は同3月上旬をめどに現地見学会を開催する予定だ。地域の建設業をはじめ、周辺の高校生や技術系大学生、小中学生とその保護者にも声を掛ける。企画部技術管理課の水野匡洋課長補佐は「建設業は大きな転換期を迎えていると知ってもらい、最新技術を使用することでインテリジェンスで安全な建設業となることをしっかりとアピールしていきたい」と見学会開催に意欲を見せる。
「建設DX技術活用モデル(選択肢型)」の試行工事は四国整備局独自の施策で一般土木C等級を対象としている。特記仕様書で日建連インフラ再生委員会の「建設DX事例集」に掲載された技術を推奨事例として紹介。受注企業がその中から1技術以上を選び現場に導入する。機械賃料やシステム構築費など必要な追加費用は変更契約できる。地域建設業で課題となる生産性向上を後押しするとともに、業界の魅力を高め担い手の確保につなげる。



source https://www.decn.co.jp/

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