週末に1週間分の食品を買い出しに行くと、冷凍食品コーナーでよく足を止めている。コロナ禍に伴う巣ごもり消費で需要が拡大し種類もさらに豊富となり、いつも買い物カゴが重たくなってしまう▼食をテーマに調査や研究などを行うぐるなび総研が、2022年を象徴する「今年の一皿」に飲食店が開発から販売までを手掛ける「冷凍グルメ」を選んだ。味はもちろん保存性に優れフードロス削減への期待などが評価された▼飲食店でオリジナルの冷凍食品の開発が進んだのは20年以降のこと。コロナ禍で営業ができない中で、料理人たちがお店と変わらない味を提供しようと冷凍商品づくりに取り組んだという▼冷凍技術が進化したほか、生産から消費まで常に一定の温度を保つ物流網(コールドチェーン)も構築され、家庭で本格的な味が楽しめる。冷凍グルメは飲食店が厳しい経営環境に迫られ発展したが、優れた日本の食文化として記録に残る一皿となった▼建設業に時間外労働の罰則付き上限規制が適用されるまで約1年3カ月。待ったなしの働き方改革だが、チャンスととらえれば産業の新たな魅力が生まれていく。
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