2022年12月28日水曜日

大阪府/新安治川水門24年度着工めざす、積層構造で存在感

 大阪府は「新安治川水門」(大阪市港区弁天6)の2024年度着工に向け、23年度に国との協議や工事の積算などの作業を行う予定だ。大阪市にある三大水門の一つ「安治川水門」(同)を更新する事業。「一級河川安治川(旧淀川)水門詳細設計委託」(担当=建設技術研究所)の業務内容によると、新水門は現水門の上流側に設置。引き上げ式のローラーゲート(2門)を採用する。規模は幅約30メートル、高さ約13メートル。高潮に加え、想定最大クラスの津波(L2津波)被害を軽減する構造物とする。
 26日に開いた大阪府河川構造物等審議会で、府は新水門のデザインを報告。上屋は「積層構造を採用し存在感のあるデザイン」とし、高さを低くすることで圧迫感や遮蔽(しゃへい)感を軽減する。上屋の外装材にはカーテンウオールを使い眺望スペースを確保、内床式照明も導入した。中央門柱はスリットを入れ遮蔽感を低減させる。扉体下流側にはスキンプレートを使い「すっきりとしたデザイン」とし、上流側は主桁を見せ「力強さを表現」、上下流で見え方を変える。
 府は大阪市にあるアーチ型ゲートの三大水門(木津川水門〈大正区三軒家東〉、安治川水門、尻無川水門〈同区泉尾〉)を新水門に建て替える事業を進めており、木津川水門の新水門事業を先行。木津川に続き安治川の新水門事業に着手する。
 34年度までに安治川水門改築事業を完了する計画を示している。



source https://www.decn.co.jp/?p=149093

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