2022年12月26日月曜日

鹿島/月間打設量の国内最高記録を樹立、成瀬ダム堤体工事10月分27万立米

鹿島らが施工する成瀬ダム堤体打設工事(秋田県東成瀬村)で、コンクリートの月間打設量が国内最高記録を樹立した。10月分の打設量が27・1万立方メートルとなり、これまでの最高記録だった1960年8月の黒部ダム(富山県)工事での14・73万立方メートルを上回った。ICTを活用した建設生産システム「クワッドアクセル」を導入し、ブルドーザー3台と振動ローラー4台を自動運転。生産性を高め大量高速施工を実現した。
国土交通省東北地方整備局発注の「成瀬ダム堤体打設工事(第1期)」として、鹿島・前田建設・竹中土木JVが施工。現地発生土材(石や砂れき)やセメント、水などを混合した材料「CSG」で、治水や利水などを狙いとする多目的ダムを建設する。堤高114・5メートル、堤体積485万立方メートルの規模。台形CSGダムとして国内最大規模となる。
堤体のCSG打設にクワッドアクセルを導入。堤体CSGの高速打設に上下流面の保護コンクリート打設が追随できる「置き型枠自動スライドシステム」も適用した。堤体上でクレーン作業が不要となり、ダンプトラックでCSG運搬を実施している。
2022年度の打設は11月中旬に完了し、雪解け後の23年4月中旬に再開する予定。先行している右岸側打設箇所の高さに左岸側打設箇所が追いつき施工のピークを迎える。堤体上では自動のブルドーザーと振動ローラーに、自動ダンプトラックを加えた3機種連携による打設を行う。
1期工事の工事は23年3月まで。随意契約で2期工事に入り、全体工期は最長で27年3月までを予定する。

左岸堤体上のクワッドアクセルによるCSG打設(報道発表資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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