2022年12月27日火曜日

四国整備局/延長832m敷水トンネル(愛媛県大洲市)が貫通、施工は鴻池組

四国地方整備局が愛媛県大洲市で建設している「敷水トンネル」の貫通式が26日、現地のトンネル坑内で開かれた。施工を担当する鴻池組が主催。地元や工事の関係者約90人が出席し、貫通点の通り初めや鏡開きを行って貫通を祝った。
山鳥坂ダム建設事業に伴う県道の付け替え工事(延長6・2キロ)の一環で、トンネルは見の越地区と下敷水地区を結ぶ延長832メートル。片側1車線で断面積は45平方メートル。2021年4月に工事着手した。
式典では久保國夫岩谷地域自治会長と藤高茂治肱川中央自治会長が貫通発破のスイッチを押し、貫通が確認されると鴻池組下敷水トンネル工事事務所の田中啓司所長に木村圭吾副所長が報告し万歳三唱を行った。掘削工事で活躍した北新建設の桐谷敏昭代表取締役と岡崎悟現場代理人が貫通点清めの儀を執り行った。
想定以上に不良地山が多く厳しい施工条件の中、NATMと補助工法を組み合わせて無事貫通を迎えた。鴻池組の平野俊二西日本副所管統括補佐は「覆工コンクリートなど工事は残っているが貫通を一つの区切りとして職員、協力会社が一丸となり竣工まで無事終えたい」と決意を語った。
貫通記念に肱川、河辺両小学校の児童がトンネル内の壁面(防水シート)に思い思いの絵を描いた。山鳥坂鎮縄神楽保存会による神楽も式典に彩りを添えた。
工期は23年3月31日まで。設計は国際航業が担当した。付け替え県道の1次切り替え区間(4・2キロ)の愛の森トンネル(延長2128メートル)が9月に貫通しており、今回の貫通で25年度の同区間の供用開始に向け大きく前進する。

鴻池組関係者による記念撮影

source https://www.decn.co.jp/

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