2018年3月5日月曜日

【回転窓】五輪レガシーの舞台づくり

先日閉幕した平昌冬季五輪では多くの名シーンが生まれた。中でもスピードスケートの小平奈緒選手がライバルの韓国選手に見せた気遣いは多くの人たちを感動させた▼五輪には特別な有形と無形のレガシーがあると言われる。小平選手の振る舞いは、大きくてとても温かみのあるレガシーとして人々の記憶に残るに違いない▼2002年から毎年開かれている日本・ノルウェー友好記念ノルウェーフレンドシップヨットレース。実はこのレースのきっかけが1964年東京五輪にさかのぼることを初めて知った▼64年大会のヨットレースに現ノルウェー国王のハーラル皇太子が出場。これを日本の皇太子ご夫妻(現天皇・皇后両陛下)が観戦し応援された。それから37年後の01年にハーラル国王が再来日し、天皇、皇后両陛下のご案内で東京五輪のために整備された思い出深い江の島ヨットハーバーを訪問された。この翌年から友好記念レースが始まる▼ヨットレースを通じた両国の友好も五輪が残した無形のレガシーと言えよう。さまざまなレガシーが生まれる舞台作りを建設産業が担う。2020年の東京五輪がますます待ち遠しい。

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