2018年3月5日月曜日

【凜】建設物価調査会・伊沢佳織さん

 ◇縁の下の力持ちを担う◇

 2015年8月に建設業の女性活躍を支援しようと発足した「チームひまわり」。女性職員で構成するプロジェクトに当初から参加しており、女性活躍に取り組む建設会社を取材し、総合価格情報誌『建設物価』で毎号特集を組んでいる。

 部署が異なるメンバーによる活動は、実務の繁忙期がかみ合わないなど、苦労の連続。それでも、「(特集を)見たことあります」などと声を掛けられると、頑張ろうという気持ちになれる。

 大学卒業後、調査会に入って17年目。縁の下の力持ちの役割を担いたいと考え、「価格調査を通じて公共事業を支えることができる」と就職先に選んだ。以来、価格調査、情報誌や書籍の発刊など、さまざまな業務に携わってきた。現在所属する総合研究所経済研究課では、資材価格などの将来予測に取り組んでおり、「多くの方々の関心の高さを感じる」という。

 父の仕事の関係で高校3年間を米国西海岸の街で過ごした。2年目から普通クラスに入ったものの、英会話が追いつかず、「言語の違いで意思が伝えられないことがストレスになる」ことを実感。しかし、そんな経験でどんな時も「まずはやってみよう」と考えるチャレンジ精神が備わった。

 夫は同じ調査会の所属。互いの事情が分かっているので、4歳になる娘の保育園の送り迎えも忙しい時は夫に行ってもらうなど、「協力し合ってます」。

 (いざわ・かおり)

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