2021年3月9日火曜日

【山手線最後の踏切(北区)撤去へ】都、29年度までに跨線橋整備

 JR山手線に残る最後の踏切「第二中里踏切」(東京都北区)が撤去される見通しとなった。都は5日、同踏切の近くで計画する「補助第92号線(中里)」の都市計画事業認可を国土交通省から取得し、山手線をまたぐ橋梁の整備事業に着手すると発表した。

 踏切がある道路を管理する北区は、橋梁完成後に踏切を撤去する方針を固めている。橋梁整備は順調に進めば2029年度に完了する。

 都が整備事業に着手するのは、補助第92号線の北区中里3丁目~田端6丁目の延長160メートルの区間。山手線の上空に橋梁を整備し、両端の完成区間と結ぶ道路を新設する。道路の幅員は、歩道と側道を合わせ20~22メートルに設定している。

 事業期間は29年度まで。事業費は29億円と試算している。公共用地を利用して整備するため、事業費の大部分が工事費になるという。工事担当は都建設局第六建設事務所。

 第二中里踏切は、橋梁整備予定地から約200メートル西側にある。北区は地域の安全性などを考慮し、橋梁完成後に第二中里踏切と、それに続く中里橋を撤去する方針を決定済み。既に地域住民やJR東日本と合意している。今月にも撤去方針を記載した踏切道改良計画書を国土交通大臣に提出する予定だ。

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