2021年3月12日金曜日

【建設工事の生産性向上に効果発揮】ロボット大賞、国交大臣賞に清水建設ら

  ◇トンネル覆工コン自動施工システムが受賞◇

 経済産業省と日本機械工業連合会(大宮英明会長)は11日、「第9回ロボット大賞」の受賞ロボットを発表した。国土交通大臣賞は西日本高速道路会社と清水建設、岐阜工業(岐阜県瑞穂市、宗像国義社長)による「トンネル覆工コンクリート自動施工ロボットシステム」に決定。優秀賞の社会インフラ・災害対応・消防分野は鹿島による次世代建設生産システム「クワッドアクセル」、研究開発部門は東京大学と中日本高速道路会社による高解像度変状検出システムが選ばれた。

 総務、文部科学、厚生労働、農林水産、国土交通の各省との共催。

 トンネル覆工コンクリート自動施工ロボットシステムは、従来人力で行っていたコンクリート投入配管の盛り換え作業を、マニピュレーター付きのロボットで自動化した。吹き上げ方式で生コンクリートを投入する新しい仕組みも導入。作業量を減らすとともに、工期も短縮しながら品質を高く安定化させている点が高評価を得た。

 クワッドアクセルは、他社に先駆けて建設機械の実用化を実現している点などが、高解像度変状検出システムは高速道路を時速100キロで走行しながらクラックを鮮明に捉えることに成功している点などが、受賞につながった。新型コロナウイルスの拡大防止の観点から全員を集めての表彰式は行わず、個別に授与する。

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