2019年の台風19号で被害を受け、一部区間が不通になっていたJR水郡線が27日、約1年半ぶりに全線開通した。
茨城県大子町にある常陸大子駅で記念式典が同日開かれ、赤羽一嘉国土交通相や梶山弘志経済産業相、大井川和彦茨城県知事、深澤祐二JR東日本社長、市川雅康東鉄工業執行役員水戸支店長らが出席。式典後には同駅ホームで到着列車を出迎えた。
式典で赤羽国交相は「水郡線の復旧工事では、特に久慈川第6橋梁の架け替えが大変難しかったと聞いている。無事故で予定より大幅に前倒しで開通を迎えられ感謝したい」と述べた。大井川知事は「水郡線は台風被害の象徴。予定より前倒しができ、新学期前に開通を迎えられうれしく思う。今後もこの地域の産業、観光がさらに発展していくよう取り組んで行きたい」と語った。
深澤社長は「安全に工事を進めてくれた施工関係者の努力に感謝したい。地域や観光の方々に利用してもらえるよう皆さんと一緒に汗をかくつもりだ」と語った。
JR水郡線の復旧は、第6久慈川橋梁の架け替えが一番の難工事になった。JR東日本は19年12月までに流出した橋脚と橋桁の撤去を終え、20年2月から約1年で架け替え工事を実施。軌道や付属施設の整備を終え27日の開通を迎えた。新しい橋は、以前の桁橋から水郡線初の2連鋼製トラス橋に変更。河川の障害となる橋脚も1本に減らした。既存橋梁の撤去と新橋梁は東鉄工業が施工した。
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